1人暮らしに求められる日常的な支援

2020年10月14日

 一人暮らしをする場合に受けたいサービスについては、「通院、買い物などの外出の手伝い」(51.1%)、「洗濯や食事の準備などの日常的な家事支援」(37.5%)といった生活支援のほか、「急病などの緊急時の手助け」(37.8%)が多かった。

 男性は「洗濯や食事の準備などの日常的な家事支援」「配食サービスの支援」「健康管理の支援」をあげる割合が高く、女性は「通院、買い物などの外出の手伝い」「ゴミ出しや電球の交換などのちょっとした力仕事」「急病などの緊急時の手助け」をあげる割合が高い。

 自身が望む介護の姿については、「家族に依存せずに生活できるような介護サービスがあれば、自宅で介護を受けたい」(37.4%)が最も多く、自宅で過ごしたいが、家族に依存したくないという希望が表れている。

 男女別にみると、男性は女性と比べて「自宅で家族中心に介護を受けたい」をあげる割合が高く、女性は男性と比べて「家族に依存せずに生活できるような介護サービスがあれば、自宅で介護を受けたい」をあげる割合が高い。

 居住地における地域の支え合いが展開されていると思うかを尋ねたところ、「思う」「どちらかというと思う」の合計が27.1%なのに対して、{どちらかというと思わない「思わない」の合計が46.7%で、支え合いが展開されていないと思う割合が高い。

地域で困っている人がいたら助けようと思うか聞いたところ、「積極的に助けようと思う」「助けようと思う」が69.6%だった。地域の支え合いの展開状況以上に、より多くの人が困っている人を助けたいと思っていることがうかがえる。

高齢者の年齢定義として、何歳から高齢者になると思うかを尋ねたところ、「70歳以上」(41.1%)と最も多く、「65歳以上」は20.2%だった。解答者の年齢が高いほど、定義する年齢も高くなる傾向があります。

 現在働いている人または現在働いていないが就労を希望している人に対し、何歳まで働きたいかについて尋ねたところ、「働けるうちはいつまでも」(31.2%)が最も多く、「65歳くらいまで」(25.7%)、「60歳まで」(18.5%)と続いています。